■ 紀元
ライアの紀元は古く、遠く紀元前の時代にまで
遡ります。
ギリシア神話の中で、音楽の紙アポロンが弾いていたり、
オルフェイスの逸話なども良く知られています。
また、エジプトの 壁画にも描かれたりしています。
そう、ライアは「竪琴」なのです!
■ 現在のライア
現在、コンサートで使用されている楽器の多くは、
1926年にドイツで、教育思想家ルドルフ・シュタイナーが起した
「シュタイナー教育」の現場で考案されました。
その時、ゲルトナーという工房で製作されましたが
現在では、多くの制作家の手により、形状も音色も様々なライアが
作られています。
値段には弦の本数などにより幅がありますが、数十万円といったところです。
近年では映画「千と千尋の神隠し」で木村弓さんが
ライアを奏でながら歌う「いつも何度でも」がとても有名です。
■演奏法
まずチューニングが必要です。付属のハンマー
で、クロマティックチューナーを用いて音を合わせます。
弦は2列に並んでいて、右手側がピアノの白鍵にあたる幹音、
左手側が黒鍵にあたる派生音になります。
膝に抱え、両手で包み込むようにして楽器を支え、
左右10本の指を使い圧迫し、撫でる様に撥弦 します。
ギターのタッチと違い、もう少し指を伸ばして弾き、
はじいた後、指は隣の弦に寄り掛かります。
初めは楽器を保持するのに苦労すると思いますが、
だんだん慣れて来ると楽に持てるようになります。
単旋律を弾いても金属的ではあるが柔らかで
やさしい音色ですが、基本的には多声楽器であり、和音、
アルペジオ、2声、3声の曲を演奏する事が出来ます。
十分ソロで使いうるポテンシャルがあるのですが、
重奏や合奏もまた違う趣がありおもしろいです。
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